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疾患と治療

C型慢性肝炎とインターフェロン治療について

C型慢性肝炎とは

 
 C型慢性肝炎は、C型肝炎ウイルスの感染によって引き起こされる肝臓の病気で、ウイルスに感染した方の70%〜80%が「慢性肝炎」の状態になります。
慢性肝炎の状態は、個人差はありますが約15年〜30年以上続き、やがて「肝硬変」という状態に移行します。肝硬変とは、肝臓の細胞が炎症により「線維」という硬いスジに置き換わってしまい、肝臓の働きが極度に低下してしまう状態です。この状態がさらに進行すると「肝不全」(肝臓の働きがほとんど無くなり命にかかわるもの)や「肝臓がん」の発生を招きます。

慢性肝炎の状態や肝硬変の初期では、適切な治療により肝臓の機能を回復させることが可能ですが、中期以降の肝硬変に進行した場合、通常の医療では肝臓の状態を回復させることは不可能です。

C型肝炎ウイルスは、過去の輸血や医療行為で感染したケースが大部分です。割合は少ないですが母子感染(出産時に母親から感染)も起こります。米国では麻薬の注射の使い回しが問題となっています。C型肝炎ウイルス自体は感染力があまり強くないので、日常的な接触(一緒に入浴する、同じ鍋をつつくなど)で感染することはありません。感染した血液がじかに体の中に入ってくるような状況でのみ感染が起こりますので、日常生活で過剰に神経質になる必要はありません。

C型肝炎慢性肝炎は一般的に右図のような経過で 進行します。慢性肝炎の段階が1段階進むのには約7〜10年かかるとされています。まれではありますが、慢性肝炎の段階でも肝臓がんを引き起こすことがあります。
御自身が慢性肝炎のどの段階にあるかを見る一番簡単な方法は、血液中の「血小板」の値を見ることです。血小板は慢性肝炎の段階が進むほど減っていきますので、血小板数が少なければ少ないほど慢性肝炎は進行していることになります。

 一般的には血小板が10万以下になると肝硬変の疑いが強いとされています。但し、血小板の数は個人差もあるために絶対的ではなく、慢性肝炎や肝硬変の段階を知るには腹部エコーやCTなどの画像検査も参考にして総合的に行います。また。「肝生検」といって、肝臓に直接針を刺して肝臓の組織の一部を採取し、それを調べることにより正確な診断が可能です。但し、この検査は入院が必要であり、またまれに出血などの合併症もあるため、肝生検が診断に必要と判断された人にのみ行います。
また、C型肝炎ウイルスには、大きく分けて血清型に1型(日本人の70%が感染)と2型(30%)があり、1型はインターフェロン治療(後述)が効きにくいことが判っています。特に1型でウイルス量の多いタイプを「難治性」と呼ぶこともあります。

C型慢性肝炎の治療について

 
現在行われているC型慢性肝炎の治療の中で、ウイルスそのものを排除できる可能性のある唯一の薬剤が「インターフェロン」です。
インターフェロンは1992年に初めて保険適用となり、C型慢性肝炎治療に劇的な変化をもたらしました。但し、当初は使用期間が6ヶ月間と限られており、またもともと日本人の7割がインターフェロンの効きにくい1型ウイルスであったため、治療成績は満足すべきものではありませんでした。
しかしその後、抗ウイルス薬の「リバビリン」の登場があり、インターフェロンの使用期間に制限がなくなったこと、またインターフェロンの改良版である「ペグインターフェロン」が開発され、現在ではC型慢性肝炎の治療成績もかなり向上してきました。 いわゆる「難治性」といわれた1型・高ウイルス量の方でも、現在の最新治療「ペグインターフェロン・リバビリン併用療法」で、約50%の方にウイルスの排除が見られるようになりました。またそれ以外の方(1型で低ウイルス量、もしくは2型)では80−90%の方にウイルスの排除が見られるようになりました。
また、最近は、例えインターフェロンでウイルスが排除できなかった方でも、インターフェロンの治療を行っていない方と比較すると肝硬変や肝臓がんになる率が低いことが判明しており、インターフェロンがもたらすもうひとつの治療効果として注目されています。

ただし、インターフェロン治療には2つの困難があります。それは「副作用」と「費用」の問題です。

副作用について:

治療開始初期から生じる感冒(かぜ)様症状、つまり発熱・悪寒・全身倦怠・食欲不振についてはほとんど全員の方に出現します。この副作用については、2回目以降の投与では次第に軽くなる現象---いわゆる「慣れ」---が起こるため、長期に問題となることはほとんどありません。しかし、どことなしに体がだるかったりしんどい、疲れやすいなどの症状は治療中多少なりとも生じます。
その他、甲状腺機能低下、うつ状態などの副作用も頻度は少ないですが見られます。また、症状には現れませんが 投与中期以降に脱毛が生じることもあります。
また、血液検査の異常として、血液中の赤血球・白血球・血小板が減少する副作用が生じます。多くは投与開始後1〜2週間で生じ、その後は数値も安定するため心配ありませんが、減少が一定以上進行する場合には、インターフェロンやリバビリンを減量したり、中止せざるを得ない事もあります。

費用について:

ペグインターフェロン注射のお値段が1本約3−4万で、これを週1回行うのに加え、リバビリンを併用する方は1錠約900円を毎日3錠から5錠服用します。大まかな計算で、薬剤費用だけでも月20-30万円かかります。また、これに加えて診察料・検査料などが(入院して治療する場合は入院費も)かかります。
もちろん健康保険に加入されている方がほとんどですから、実際の自己負担はこれに自己負担の割合(10〜30%)を掛けた費用となります。また、健康保険には高額医療制度があり、月に一定以上の費用がかかった場合は後ほど還付される制度もあります。

繰り返しになりますが、現在、C型慢性肝炎ウイルスを体内から消失させることのできる治療は、唯一このインターフェロン治療のみです。
その他の慢性肝炎治療(強力ミノファーゲンの注射やウルソの内服、その他瀉血療法など)は、ウイルスに対しての直接の効果ではなく、ウイルスや炎症から肝臓の細胞を守る肝庇護療法に分類され、あくまでも肝炎の進行を遅らせる目的でしかありません。
そのため、原則的には、インターフェロン治療が必要と判断される方------言い換えれば、このまま治療を行わなければやがて肝硬変や肝臓がんが発症する可能性がある方------には、まずはインターフェロンの治療をお勧めします。副作用に関しては、密な身体状態のチェックと適切な処置でかなりの割合を軽減することが可能ですし、重篤な副作用が生じる恐れがあれば、速やかに治療を軽減または中止し、身体の安全を最優先していきます。

ただ、皆様個人個人の身体的状態や生活の状況、病気に対する想いや人生観には様々なものがあると思います。その為、治療をお勧めする際には、皆様のお話を十分にお伺いした上で、納得の行く治療法を皆様と相談しながら選択していきたいと思います。そこで、より良い治療を最適の環境で受けていただくためにも、治療に対してのご希望や疑問、不安等ありましたら遠慮なく医師や看護師等スタッフにお話しいただければと思います。こちらからも折に触れて伺わせていただきます。

よろしくお願い申し上げます。

◆臨時コーナー(C型肝炎治療中の患者様手記)を掲載しています。
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