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疾患と治療

ピロリ菌の治療


ピロリ菌の治療とABC検診

 

現在、日本人の死因の約30%を占めるのは悪性新生物、つまり「がん」です。その中でも、胃がんの死亡者数は、2009年のデータでは男性では肺がんに次いで2位、女性では大腸がん・肺がんに次いで3位であり、男女合わせると約5万人が胃がんにより死亡しています。

最近、胃がんの原因にヘリコバクター=ピロリ(以下、ピロリ菌)が深く関係していることがわかり、またピロリ菌が胃の中に住み着くことによっておこる胃の粘膜の荒れ=萎縮性(いしゅくせい)胃炎が胃がんの発生源になることも判明しました。

ピロリ菌が自分の胃の中にいるかどうかは最近、血液や尿でピロリ菌の抗体を調べることにより簡単にわかるようになりました。また、萎縮性胃炎の有無についても、血液中のペプシノーゲンという物質を測定することにより、胃のバリウム検査や胃カメラでの観察をしなくてもわかるようになりました。

そこで、胃がんの危険性を判定できる新しい検診として、「ABC検診」が登場してきました。この「ABC検診」は血液検査です。血液検査でピロリ抗体とペプシノーゲンを測定し、その組み合わせから以下のようにA群からD群までの4つのグループに分類します。

 

 

また、すでにピロリ菌を除菌された方は、除菌前よりは胃がんの危険性は低下していますが、未感染のA群ほど安心はできないということで、E群として区別しています。そして、それぞれの群につき、以下の対策をお勧めします。

 

 

A群 内視鏡検査は5年に一回でいいでしょう。1年あたりの胃がん発生頻度はほぼゼロです。

B群 内視鏡検査は3年に一回は必要です。1年あたりの胃がん発生頻度は1000人に1人です。胃がんや胃潰瘍のリスクがあります。

C群 内視鏡検査は2年に一回は必要です。1年あたりの胃がん発生頻度は500人に1人です。胃がん発生のリスクは高いといえます。

D群 内視鏡検査は1年に一回は必要です。1年あたりの胃がん発生頻度は80人に一人です。胃がん発生のリスクはきわめて高いです。

E群 内視鏡検査は定期的にお勧めします。除菌後の人は胃がんの危険性は除菌前の3分の1に減少していますが、未感染の方よりは危険性が高いためです。

 

この文章をお読みになって気が付かれた方も多いと思いますが、D群については不思議な感じがすると思います。ピロリ菌はいないのに、なぜ胃がんの発生率が一番高いのでしょうか。

 それは、萎縮性胃炎の進行を考えると納得がいきます。ピロリ菌が胃に感染すると、次第に萎縮が進行していきます。そこで、B群(感染はしているが、萎縮は進んでいない)→C群(感染していて萎縮も進んでいる)→D群(萎縮が進みすぎてピロリ菌自体が生息できない)と経過していきます。つまり、D群とは、ピロリ菌が胃の粘膜を荒らし過ぎた結果だと説明できます。また、B群からD群の方は、ピロリ菌の除菌治療も勧められます。現在、ピロリ菌の除菌治療は、健康保険の適応(ただし、胃内視鏡をうけるという条件があります)になっております。

最後に、この「ABC検診」ですが、この検診はあくまでも、血液検査によって「自分にどれだけ胃がんの危険性があるのか」ということがわかる検診(リスク検診)であり、血液検査によって、胃がんかどうかがわかる検診ではありません。この検診を受けていただいた方は、その危険性に応じて適切な二次検査を受けていただくようよろしくお願いいたします。

 

 

 

 

 

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